薫風香る庭で食事をする至福

いつもの様に6人が、我が家で料理を作って食べようかという時になって、自宅をリフォームされた1人が「これを持って行って我が家の庭で食事をしませんか」とお誘いいただいた。折りよく今日の献立は、「お弁当のヒント」と題して10種類を作った。一つはお弁当を詰めておじゃまする家の主にお土産とし、その他は松花堂2つに詰め込み、椀ものはまだ火が入っていなかったのでスープと具を別々に持ち、そら豆ご飯は炊飯器の鍋ごとアツアツを、それぞれ手分けして持って、車と単車とに乗り込み一目散に座を移す。
まるで、明治か大正にタイムスリップしたような、高級感のある調度品の数々と庭の広さと季節の花々にすっかりため息が出てしまったお二人の住まい。空は青く、木々の緑はさらに青くもえ、庭のテーブルをおおうスダレから木漏れ日が気持ちよい。食べながらおしゃべりするひとときはあっという間に過ぎてしまった。