食事も済んでホッと一息ついた頃やってきた異様な揺れ。静かにゆっくりとそして次第にがたがたと。
９年前の地震の怖さがよぎり手足は震えているのに、したことは、とっさに踏み台に登ってタンスの上の飾り皿を値踏みしながらおろしたこと。オットセイが「座れ座ろう落ち着こう」とわめいてる。
あの震災の時観音開きの食器棚が開いて出てきた皿の数、数えあげたら１０５枚、思い出の皿ばかりが割れて、安物の皿は落ちてもしっかりいきていた。あの悔しさ。
これが余震で、大きいのがもっと来たらどうしよう、からだの震えは、地震がやんでからもなお続いていた。きっとあの時のトラウマがこわがらせたのかもしれない。
