ごった返してうごめいている難波

備前焼の窯を丹波の篠山で開いたと言う作家の案内が妹から来ていた。
「その作家は知りあいなんや、師匠と一緒に心斎橋の画廊で展示即売を兼ねた個展をされるから、是非是非行ってや」と添え書きしてあった。その画廊はと見ると友が和布の展示会をしたところ。
午後、オットセイも「行っておいでや、家でくすぶってたら、カビが生えるで」と好意的。
心に見るだけ、買わないと決めて、午後電車に乗る。難波から心斎橋まで歩いたが、この人人人の列にはたまげた。あいにくの日曜日の昼下がり。面白い恰好をしている若者が、歩いていたり、座り込んでいたり。人を避けるようにして到着。
個性的な、先生とその弟子の作陶展、落ち着いた雰囲気の備前焼には所々に野の花が活けられ、陶器をひきたてていた。ひねってあったり正統派の備前だったり時を忘れて見入った。
これは買える代物ではなかった。数十万円!の大皿が売約済みになっていたり、大鉢もいいなあと思ったらン万円!やはり違う世界だとしょげてしまった。
お弟子さんの陶器のハガキ立てが気に入り、買い求めた。絵手紙ファンのあの人にも差し上げよう。
妹にメールをしたら「タンとこうてや」と来た。そうは問屋が卸さない。