徳島の春が届いて茎わかめ

今回は20kgと3kgの生わかめを宅配していただきました。
春になるとまだお会いしていないのにご親切な四国徳島に電話をかけます。
電話番のおばあ様に「もう、入りましたか、春の茎わかめ・・・?」
そして注文すれば、声だけで私の名前を当てて下さる。
早速に1kgの茎わかめを一晩漬けて塩抜きをして筍と茎わかめと山椒の実と鷹の爪とでこの煮物。
これにはいかなごの釘煮のザルに上げて煮切った時の煮汁がほんの少し入るだけで、まったりといい味になるような気がしてこの時期はそれを20ccほど入れています。
我が子たちは、いつもこの時期になると一生分食べたから要らないといいますが、強制的に宅配便のすき間に入れています。文句がないところを見ると毎年食べきっているんだと思います。
わたしが、作れなくなったらこの味もおふくろの味として懐かしく思い出してくれることになるのかな、私が母のきゃらぶきや漬物や寿司を思い出すように。
そう言えば、藤の咲く頃生まれた亡き母の誕生日は今週めぐってきます。藤の枝が垂れると言うその名前のままにふじえさんは父にもご近所にもまして子供にさえも頭を垂れていましたっけ。