お説教も袖触れ合った縁と聞く

病院へ行ったらすごい混み様。「待ってられん、すんだら携帯で呼び出してくれるか」といつものように菜園へ直行した彼、今日もありがとさん。
女性はすんなり挨拶して「大変ですね」とにっこりして下さるのに、待合室で隣に座った80歳ぐらいのおじさんから話し掛けられた。
「又、何ですねん、どうしましてん」大きな声で、「金剛山で転びましてん」「それは大変でんなあ、気いつけなあきまへん、大体下山する時が一番怪我しよる、飲んでたんと違いまっか」「・・・」「飲んでて良かったんですわ、コロコロリンで怪我が軽かったんです」「若いときとちごうて年取ったら金剛山なんて、甘く見たらあきまへん」「あんたもう70才か?」「イエイエ、まだまだ若いです。まだ60歳過ぎたとこです」「そらあきまへん、一旦怪我したら直るのが遅いでっせ」待合室の人たちがクスリッと笑っている。
先日も言われたなあ、「飲んでタンと違いまっか?」と。
金剛山へ登る汗の道で、顔見知りの人たちに出会ったら、口々に「もうすぐやデ、ビールが待ってるよ」これが挨拶代わり。
早く直って、歩きたい、飲みたいあの生ビール。