手持ち無沙汰の雨にそば打つ寒い夏

オットセイが菜園に行けないからとそば打ちをした。シナモンはそのテーブルの下で、何か食べる物が落ちて来ないかうろうろしている。
私は、そば用の濃い目のだしを取る。昆布、椎茸、先日輪島から取り寄せた飛び魚の出し、厚く切ったかつお節(厚節)などを一晩水につけておき、火にかけてから30分ほどかけて作っただしと、かねてから作り置きしている砂糖、醤油、みりんを合わせて作った返しを会わせてそばつゆを作る。
この出しガラをつまんでシナモンに投げてやるとめっちゃくっちゃに喜んで食べる。預かったとき娘からあんまり食べささないでね」といわれているので気兼ねしながら、ついつい手が伸びる。昨日などキュウリを輪切りにしていたらこぼれてしまったら、あっという間にバリバリと食べたのにはたまげたが、旅先の娘にメールをすると「OK」の許しが来た。いつも好んで食べているそうだ。
昼には思いっきり打ち立て湯がきたてのそばでごきげんの、とにかく、穏やかな老後です。