冬来たりなば春遠からじチューリップ

頼んだよ!チューリップさん。
先日ママさんバレー優勝記念品としての景品のチューリップ100球ばかりの寄贈があり、花クラブとして、空いている土地を探して植え込む。
理事会に、一応了解をとると草花は植えてもいいです、いくら寄贈でも木の物は、植え込んだ土管などに響くことがあるので受け取らないようにと、くぎをさされた。
皆が寝ているだろう朝の5時半頃から、スコップ片手に花クラブの動きが始まる。もう10年以上このスタイルが続いている。おかげでボランティア募集と呼びかけても「集合朝の5時から6時半」なんて書き込んだからか、5人から増えることはない。でも、やらされているのではない、みんなの住む周辺をきれいにという思いだけで三々五々、それぞれ朝から、草取りや、間引きや、植え替えを自主的にしている。
チューリップを、植え込んだらもうみんなの心にはパッととりどりに咲いている。
ところで、オットセイが昼寝をしてウトウトしている頃、花クラブの人が「ママさんバレー優勝記念寄贈チューリップ」と書いた物をパソコンで打って来てくれた。それなら私が、立て札を作ろうと安請け合いをして、ごそごそと板をさがし、のこぎりでギーコギーコとやりはじめた。目を覚ましたオットセイ、「やめてくれるか・・・」ギーコギーコ・・・「やめろや・・・」ぎー・・・ぎー・・・「やめろ!」と怒鳴られ今度は表に出てA4サイズ半分の立て札を作った。
まだ盛り土だけの花壇に立て札を立てたら、チューリップの嬉しそうなささやきが聞こえたような気がした。