小春日和近所をめぐるぶらぶらと

1人緑道を唯ぶらぶらと歩いて行くと、小高い丘の上の可愛い野鳥と目が合った。
しばらく行くと、真っ白い雑種の犬がおどおどしながら、手綱をつけたままさまよっていた。こっちにおいでと声をかけたら走り去った。
もうすぐスーパーと言う、植え込みの中で、猫が親子でじゃれあっていた。
団地の横の椿の林の中で、くちばしの鋭い鳥が椿の花の蜜を吸っていた。
池の周りで黙々と釣り糸を垂れる人がいて散歩中のおばあさんからの話し掛けを無視していた。「どうせ暇なんやろ返事くらいしたりや」と言いたくなった。
そしてたどり着くと神社の梅林が。まさに誇らしげにぱっと咲いていた紅梅とそして遅れて白梅が。
大腸がんの手術をして3年目の検査を受けるために、絶食で病院に行ったオットセイを案じて、唯々祈リつつ歩いた近所めぐりだった。