遺言に世話した嫁へ不利がある

今日の、昼膳は私も入れて5人、主におしゃべりが中心なので準備はとりあえず丁寧にしておく。米を研ぐ、サラダは冷す、ソースは合わせ、材料は洗っておいた。
集まるなりやっぱり皆さん口々にたまりにたまった話題を提供くださる。野菜を切る手が止まる、煮る鍋が引っ付きそう、それでも昼にはまるでレストランみたいに6種類のおかずが出来上がった。
それからも、一緒におしゃべりをする。そして出るのが失敗談、時事のこと、そして今日は遺言に奮起していらっしゃる人から嫁の立場、世話をしても自分には何もない、まして世話もせずに遺産が棚からぼたもち式に手に入った家族から「ありがとう」の一言もない、などと話が出たり、ある人は土地の遺産に手続きがややこしいとか、あることないこと花が咲くわ咲くわ盛り上がってしまった。そう言えば、私だってなんもなかったなあともう一昔前のことを思い出して、その必要もなかったなあ、いい思い出をいただいたからなあとか、貯めて死ぬと不幸なんだなあなどと冷めた目で聞く。