託された元気のくすり絵手紙に

ポストに絵手紙が入るようになったのは、2年ほど前から。
車椅子を押すやさしそうなご主人と乗った奥様にエレベーターの中で出会った。
「大変ですね、何かお手伝いすることがありましたらおっしゃって下さいね」
この声かけから、数日後、
「リハビリの為に家内が絵手紙をしています、もらって下さいませんか」
と絵手紙が届けられた。
ヘタでいいヘタが良いと言う絵手紙講座をテレビで見てから時々子どもらに書いていた絵手紙。
思い切って返事を絵手紙で書いた。間隔を置いて返事の返事が絵手紙で・・・。
こうして2年近く続いた絵手紙交換。
「この春から、もう書けなくなりました。手の震えが激しくて・・・。」
ご主人からの知らせで止まったままになっている。
そこで、このチューリップの絵のようにスキャナで取り込み、CD−RWに取り込んでみた。
そして、彼女に、彼女が書いた絵のプレゼントを思い立った。
サクラを一輪公園で失敬してそれを添えてもって行こうと開花を待っている。