えんどう豆に防寒春を待ちわびる

キッチリと菜園ノートを繰っていた彼が、
「オー、もうこんな時期か、えんどう豆の芽に防寒のわらつけの仕事がある、手伝ってくれるか」
かくして今日は草取りもかねて、お手伝い。
寒さなど来るのかなあと思うほどの生ぬるい風の吹く曇り空の中でえんどう豆の柔らかい芽の周りに防寒用のわらを紐でくくる作業をする。
そこへ句友からメール、菜園にいるといったら来てくれた。
「まあこんな物まで作られているんですか?、わあ美味しそう、上手ですねえ」
などと言ってくれるので気を良くしたオットセイが俄然張り切って、あれもこれもと抜くので、貰った本人が二人なのに食べきれるかなあと心配している。
差し上げた物を一通り説明するとわあ、楽しみ、ふーんふーんと聞いて下さり、嬉しくなってついお喋り。
高菜・セロリ・チヂミ菜・大根・ハヤトウリ・ネギ・パセリ・生の鷹の爪。
圧巻は、彼女が帰る頃になってオットセイが
「ハイ、どうぞ」
と菊の花束。
それに顔をうずめた彼女「この匂いのすごい事、自然の物は違いますネエ」。
いい日でした。来てくれてありがとう。

午後、オットセイは天王寺へOB会の役員会、
私は、見たい見たいと思っていた「三丁目の夕日」の映画を見てきました。しみじみと人とのつながりを、お金では買えないまごころの大切さをいっぱいの涙と共に見終えました。まだその感動が残っています。すばらしい映画でした。