淋しいね歳を感じるなまこにも

いつもの魚屋でのなまこ、関西人は赤を好むと言うけれど我が家はどっちも好き、手に入ればどちらでも食べる、ただし歯ごたえのいいものでなければ嫌なので、切ってトレーに盛り付けてあるものなどは絶対買わない。
このなまこは、グニュグニュとビニール袋の中で動いていた。
美味しいだろうと直感で買ってきた。
「あたり!」
とオットセイの喜ぶ顔を想像して、なまこを半分に切り、このわたの砂を出して丁寧に洗い、ぶつ切りにしてこのわたと柚子と大根おろしも添えました、少しポン酢をかけて。
食べ始めたオットセイは瞑目になりました。
硬いのです。新鮮すぎるのかひねているのか、もぐもぐと歯の治療をしていない方へなまこを運んで噛み切れないのを口の中でころがして・・・。
「ああっ、どうもやってしまった」
なまこに歯を直撃されたようで・・・。
私はおかげで虫歯も治療中の歯もありません。
大変おいしゅういただきました。