敬老の日は忙しや墓参り

「昔、自分たちの年齢の人を見たらいかにも老人くさかったよな、今、年齢よりはるか若いと思わんか」
「・・・思いますとも!私は年相応ですけど、あなた様は特別に気も、頭も、みてくれも」
「母ちゃんが若いからやで、おかげさまや」
二人で歯が浮いたような事を喋りながら菜園にいます。
今日は種まきの手伝い、ネギを植えるにも、ほうれん草の種をまくにも物々しい木のものさしがいる人でくたびれます。
一事が万事、大きく育ってみればそうか間引かなくってもいいってことかとわかるのですけれど。

「そうや、弟から墓参り頼むと電話が入ってたなあ、いこか」
市の公園墓地にある古い墓は、この菜園からすぐのところ、昨日柚子こしょうを作って差し上げた方から早咲きの小菊をいただいて墓参。
甘く見ていました、多くのドライバーで満員渋滞で、この世がいかに先祖思いか、それとも義理墓参か、掃除をして、お参りを済ませたら昼はとっくに過ぎました。
昨日の、万願寺唐辛子の肉詰めの残りや鰯の煮付けや収穫してきたモロヘイヤなどで昼を食べていたら、
「しまった、敬老の日のサービスで、串カツ屋がエライサービスがあるらしい、帰りによってきたらよかったなあ」
外食があまり好きでない彼が珍しくそうつぶやいています。
「そろそろカツが食べたくなったのとちゃうの」
「あたり」
今夜の献立決まり!。