あの世へと旅立った友安らかに

友…が親友と言える友が亡くなりました。
3月から心臓の病気で入院していた先で、脳出血で15日未明に亡くなったとか、
「全くの家族葬にするから、誰にも言いません、ただ一人おばちゃんにだけは会ってやってほしい」
と、息子二人が昨夜電話をくれました。
行ってきました。
白い布を取ってみれば、なんともきれいな穏やかな、そして安らかな顔、その顔に覆いかぶさるように、泣きじゃくりながら最後の別れをしてきました。

長崎出身で、いつまでもお国なまりが抜けなかった友、結婚した当時から私と婦人雑誌の愛読者の友の会に入って勉強した仲でした。
気が合ってなんでもかんでも喋りあいました。料理を始めるときのきっかけを作ってくれた友でもありました。
ことあるごとに、悩みを話し、励まされ、全てを打ち明けました。
ただただ笑顔で病のある身でありながら明るかった友、私の忙しさを健康な私をすべて受け入れて聞いてくれた友でした。

「今晩は通夜、明日の葬儀とも長男夫婦と娘二人と二男だけの家族葬にします、香典は受け取りません、そして知人には葬儀を済ませた後で連絡します」
と母親の遺言通りにすると30歳そこそこの長男ははっきりそして頼もしく言いました。
「天国で父親とやっと夫婦で、病を気にせず暮らせるんですから、母もホッとしていると思います」。

急なことでもあり、香典代わりに5人分のお弁当とお茶菓子とお茶をデパートで買って持って行きましたら、昼膳を準備してなかったからと喜んでくれました。
三月のこの頃が最後になりました。
http://d.hatena.ne.jp/okaki/20100328