2万歩を山の辺の道初みぞれ

みんな無事帰ったかな、句友4人で歩きました。
ハプニングの連続でした。
まずは、雨の三輪神社は初めてでした。
電車を降りた途端、小正月のとんど焼きをする人たちの群れの後に続きました。
傘もささず登山靴でパーカーを着た4人連れは霊験あらたかな別名大神神社のただ感動に震えていました。
参拝を済ませて、ふるまいのぜんざいの会場に出向いて大きな漆の器に入ったささやかな小豆汁と餅という感じのぜんざいを心していただきました。
はじめての事はこんなにも感動するものなんですね。
まだまだ続きます、初めての経験、知ると知らぬは大きな違い。
とんど焼きの会場に出向くとそこには、なんとも異様な風景、松の内に飾ったしめ縄などを三々五々持参して焼いている景色の中に、竹竿の先に金網をつけて餅を焼いているのです。鏡餅の餅を持参して焼いている人もあれば福餅売り場で1000円で買い込んで焼く人あり、どうも自由に焼いていい様子、私たちは福餅を買いました、そこらに立てかけてある青竹とその先にくくられた金網の上に餅をのせ、とんど焼きの火に向かってそれをかざしました。竹の先きで餅がふっくらと膨らみます。焦げている餅やなかなか焼けない餅などいろいろ、その間にも供え物が投げ込まれます、それをよけながら焼きあがった餅を食べました。
供えられた鏡餅をこんな風に焼き上げることが初めてでびっくりするやらおかしいやら、興味津々の私たちは笑顔が絶えません。
雨の中を、今度は山の辺の道をひたすら歩きました。誰も出会わないみぞれ降るいにしえの古道は私たちを温かく迎えてくれました。
神とあがめられている三輪山の山頂は雪で薄化粧されていました。最高に幻想的でした。
その後も歩きました。
その途中、山桜梅という、何気ない店が目につきました。
4人で入れば怖くない「はいろう」と店に入った途端、びっくりしました。
ひな祭りの古布の人形のオンパレードでした。
本も出されている「山口信子」さまの手作り工房であり喫茶店だったのです。
知らなかった、何度この山の辺を歩いたことか、それが13年もこの店を四季折々展示物を変えて店を出されていたのだったのです。
長らくこの店で感動のひと時を済ませ、またしても歩きます、レモンを買い、蝋梅の花を買い、私たちの果てしない山の辺の道めぐりは続きました。
2万歩を歩き切って電車で天王寺へ出て、そこで休憩、一日はくれました。
少し酔いは回っています。休憩に飲んだビールが、私たちをハイにしました。
今日の快い疲れに寒さは決して邪魔ではありません。
最高の雨、みぞれ、ゆき・・・でした。
又、川柳をむりせず楽しもうね。