卵寄せくずあんかけて丸い顔

皆で食べる会。
この一品は、卵好きの彼のために作ったものを献立に入れていましたので、皆様が帰られて出汁も残っていたので作り足したものです。
酒いりした海老やホタテや枝豆を出汁を入れて少し味をつけた卵とスクランブルにして、それをラップで茶巾にして、茹でて、くずあんをかけるというもの。
少し一風変わっていてとても美味しそうに食べるので、
「どうして卵好きなの」
と聞くと
「戦争中のあこがれは卵をたらふく食べたいと思った、まさに卵がご馳走やった、白いご飯に卵焼き、今それが叶えられて幸せや」
とのこと。
マンションがあるこの辺りまで、母親が着物を持って買い出しに行き、食べ物と交換をしてもらったらしい、食べると出てくるこの話、つらい日々の記憶に明るい卵と白いご飯のあこがれがあったのだから助かった、今後も頑張っていろんな逸品を作り続けていくからね。