天井に設置されている熱探知機、居間の警報装置、インターホンの非常用ベルなどなど、各階の理事さんの持ち回りで各部屋ごとに毎年点検されます。
今日も今日とて、オットが同窓会に出かける前に、
「わかるか、ここを押したら止めるのはこの器具を引っ張るんや、この上はドライヤーで熱を加えるとなりだすんで、その時はほっといたら止まるからな、ここは・・・」
懇切丁寧に支持をしてくれました。
確かに機械に弱い、日頃から頼り切っているんだけど、あなたが勤め人だったころ私は留守を守ってきたし、ましてこれは分かっていました、ほっといて・・・という気持ちがむらむらとしていましたが、このところ二人で一人のような生活ではあるし、じっと聞きました。
舅に似て何でも指図したがる性格は年ごとに激しく、又暇なのか物事をするたびに点検が入り、つい声を荒げて、わかってるって、今からするところなんよなどと口答えしてしまう始末、姑はこの口答えを一切せず心を閉ざして鬱という病を得ました。
私は、言いたいことをすぐ口に出してしまうたちなので助かっていると自負しています。
今日の熱心な指導を振り返り、今は亡きちちとははを思い出しました。
雨の日の風邪でゆっくりしている午後のことでした。
