ささやかにイブなんだねと飲んでいる

話すことがたまりすぎている二日間の留守、
「な、湯の山はよかったか」
今寅さんに思い出したように凝っているオットは、新玉美千代がマドンナとして出ていた湯の山温泉に興味があるみたい。
「それが夜に着いて朝には車に乗ったから、温泉街は知らないんよ、きれいな山並み、空気も美味しかったよ」
そんなものです、私は人の温かさに酔っていましたから(酒にも酔っていました)。
食事も作って出かけたものはすべて片付いていましたし、部屋はきれいになっていた、洗濯物はたたんであったし、一人で暮らしていけるね、と言ったら、即、いやいやその笑顔は必要や、話し相手はいるもんや、など見え透いたことを言っています。
その舌の乾かないうちに、旅の話の途中で、そこは地名が違うとか、主語がなっとらんとか、小うるさく言うので、もういい、話もしたくないとすねたり・・・飲みながら賑やかな事です。