引越しを手伝う京都雨だった

朝から東京へ旅立つ娘夫婦の弁当用にちまきを7合分作る。お茶わん22杯分をまとめて蒸して、その間に鶏の手羽元1kg分をピリカラ焼きにサラダを添えて、菜花のゴマ和え、かぶらの酢漬けをしてかばんにぎゅっと詰め、ラッシュを少し過ぎた電車に乗る。
引越しを意識してか家具もほとんど持たず、スッキリと生活していた若夫婦の荷物でこのありさま、さぞかし我が家ならどれだけの荷物かしらと思いあぐねる。雨の日の引越しは大変だろうと思っていたら、午後引越し社の車が来た頃はすっかりあがりホッと一安心。引越し社のてきぱきした働きに目を見張りながら、こちらはしばし別れのシナモンの散歩をかって出る。散歩コースを犬にひきずられながら歩いてついていく。鴨川を渡る飛び石を得意そうに跳んでみせるシナモン、でも途中で川へドボンと半身がつかりびっくりして引き上げたけれど流れにのまれなくてよかったと胸を撫ぜおろすひとこまもあった。覚えておいてね、可愛い孫のようなシナモンとの別れも迫ってきた。
今後の東京での発展を祈りつつ次女夫婦と別れて帰宅。ふっと曇りガラスが涙でさらに曇った夕暮れの京阪電車