腰痛が出た開墾のくわ振って

裏山に雑木林があってその枯れた部分に、マンションの花を移動させようと集まった5人の男女、植え替えれば花が咲くのがまぶたの奥に浮かび黙々と頑張った。くま笹が生え繁り、すすきがしっかりと根を張っている。アケビや葛のつるが張っている。ときどき冬眠をさまたげられたかのように蛙やムカデが飛び出してくる。スコップやくわ、鎌など振り回しての重労働、何でこんな事してんのなんて口々に言いながらも、1年後に耐久工事の始まる建物の付近から、花といえど犠牲には出来ないと思いは同じ。時間さえあれば孤軍奮闘する花クラブの面々、唯々可愛い花を好きだから。