陽気が誘うから野に出て土いじり

午後、花クラブの人から「啓蟄も過ぎたし私らも裏山を頑張らないとね」と電話があった。2人でいつもの裏山へ出向く。
去年動かした紫陽花はもう新芽が出始めた。生きていてくれた。水仙もまだ咲いている。いただいた白いしらんはちっちゃな芽吹きが始まっている。つわぶきは種を飛ばして枯れた花穂が残っていた。山百合は何処からともなく新芽が出て草と間違えそう。見て見てとみんな元気に主張している。
皆さんがベランダから出された土の集積場から裏山へ一輪車で運ぶ。紫陽花の周りへそれを撒き声をかける。「頼んだわよ、6月が勝負よ」と。通りかかった豆腐屋のおじさんが鐘を鳴らしながら「男勝りやなあ」と言うのへ、相棒が「なによ」とにらみ返している。のどかな春の陽気が降り注ぐ。