見直した藤田嗣治展へ行く

友と二人で京阪三条から徒歩で15分の京都近代美術館の嗣治展へ。
最近民放に負けじとばかりNHKが宣伝しまくるので、これは見過ごせないと思い切って予報は雨の京都へ。
多くの人に混じっての展覧会は、圧巻なので驚かされた。
素晴らしい女体の白っぽい肉体は、本当になまめかしく、それでいて清楚で、見とれてしまった。
おかっぱ髪の自画像の多いのも印象的。

昼は美術館の1階で嗣治にちなんだ乳白色の、ほたて入りスパゲッティー、これは、色と同じに少しパンチがきかない味になっていた、でも優しい味。付け合せのツナ入り豆のサラダが美味しかった。

帰るには早いので、平安神宮の庭を見ることに。
大きな庭には名残の河骨(こうぼね)の黄色い睡蓮状の花も残り、朝咲き午後から閉じると言う睡蓮が池面に爽やかな花を覗かせていた。

折角出てきた京都だからどこかに行かない?と知恵を絞ったのは、何と京都市立動物園。
象がいて、キリンがいて熊がいてカモシカがいて猿がいる、ありきたりの風景だけれど永らく見た事もない。運良く象の芸(片足立ちと鼻での挨拶)を見て、猿のえさやりに遭遇した。
ボスが、みんなの餌のおいしい所を取ってしまうので別メニューで、係りの方が特別にばななを掘り投げていた。時々かたい人参を投げるとはずして受け取らない。猿山の皆が食べるさまは面白くておかしくて、若いベビー連れのカップルに混じって拍手をして見入ってしまった。

京都での一日はこうして過ぎたのでありました。