サクラ咲く丘を目指した曇り空

たまには2人でサクラでもと、考え出した名所とは、市の墓地公園のサクラです。朝からお弁当を作り、酒を持ってリュックを背負って歩きます。
往復にして7〜8キロ位でしょうか、お彼岸にはオットセイだけでしたので私は久々の墓参です。
公園の広場には人が多すぎるので舅と姑が眠る墓場の近くの休憩所に座って酒盛りをはじめました。
墓守のおじさんが、「昔は墓場と言うと暗くて遠い鬱陶しい怖いところでしたなあ、今ではお墓へ弁当持参で遊びに見える・・・」と。
お弁当にはおこわの好きな彼のために、山菜おこわを添えました。
山菜おこわも赤飯もザルで蒸します。
この蒸し方は、昔暮しの手帳でお赤飯の蒸し方を見てそれから我が家はこのやり方なのです。
一晩つけたもち米4合を金ザルに入れて蒸す器で蒸す事30分。
その間に筍、わらび、干し椎茸4枚、人参50g、ぎんなん10個を出し汁1カップ、薄口醤油、酒各大匙3、ミリン、砂糖各大匙1など好みで味をつけて10分ほど煮こんで置きます。
蒸しあがったもち米と煮込んだ野菜を水分ごと混ぜて汁気が吸い込んだら更に15分蒸します。

ハイ出来上がり。
なれたらどうって事はないのです。
ご機嫌な時だけ、彼の為に作る一品です。
この宴のあと、歩き始めたら振り出した非情な雨、とぼとぼと愚痴は誰にも言えず・・・ただ傘をさして無口で歩きました。