一寸待て卵豆腐も角に切る

蒸した卵豆腐を冷ます前に、切込みを入れていたら横で見ていた彼が
「見てられん、かしてみ、こっちが角に切る、物差しを持ってこい」
又始まった、性格だから仕方ないけど、何でもこの調子。
たとえば朝、朝食にバナナを出したら、私はちぎってヨーグルトの器に入れるのに、彼は5mmから8mmにこのペティナイフで輪切りをして、おもむろに器に入れる。ヨーグルトの中身がまっすぐに取れていないと機嫌が悪い。私は真ん中だけをスプーンですくってそのままにしておくのがだらしないのだそうで。
すべて違った性格の二人が、こうして仲良く老後を迎える事が出来たのはひとえに我慢しているものがあったからか、きっちりした人間がいたからうまくいったのかと二人で問答を繰り返しています。
卵豆腐にはやっぱりじゅんさい、ツルツルトロリああおいし。