ゴウヤがね熟れたらそれもいける味

笑ってしまうでしょ、赤いゴウヤが好きだなんて
スプーンでほじくり出して口に含めば、やさしい甘さ
捨てないでよ、分かってるね、菜園通いの彼の背に・・・。
分かってる、すてない・・・。
大きくなって取り忘れられたゴウヤの赤が、そろそろ出始める頃。
夏も終わりに近付くとゴウヤの赤が淋しそう。
取り残された赤い実を、せめていつくしんでいるうちに好きな味になりました。
故郷の山辺になっていたアケビのような。
とにかく好きなんです。
ほのかに母のにおいがします。