いいあんばい幸せ色の風にのる/あんばい

・「いいあんばい幸せ色の風にのる/あんばい」
今私は本当に幸せ色の風にのっているのかもしれない。
恵まれた家庭の中にいて不満はなく、多くの友人、知人と付き合っていく元気をいただいて、笑いじわといる暮らし。
今日のあんばいという句会のお題に、作った一句がこの上の句でした。
そしてもう一句は
・「五右衛門風呂湯加減いかがと聞いてくる/あんばい」
これは遠い記憶の中にある母の姿がありました。
風呂かまの下の焚口で火吹き竹を口に当てて、ふうふういいながら風呂の湯加減を気にしていた母。
ほんの少しの記憶をたどっても母は、働きづめでした。
私の年齢でも、母はもう未亡人でしたし、暮らしに遊びをいっぱい取り込んでいる私の毎日を見ていてどう思っている事でしょう。
いまは取り壊してしまった我が家が懐かしい。
久しぶりに故郷を思い出しました。
・「街に熊どんぐり探している悲哀/秋」
秋を連想していたら、なんとはなく、熊の後姿が淋しく思い浮かびました。
山に食べ物があれば、人前には出て来ないよと熊が必死に言いながら逃げ延びている・・・そんな秋です。