御気をつけ遊ばせ怖い留置場

プリズンガール アメリ女子刑務所での22か月 有村朋美」

プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)

プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)

この本ほど衝撃を受けた本はかってなかったと思います。
アメリカへの夢を持って現地へ行きOL生活をはじめた女の子が、ひょんなことから知り合ったロシア系の彼が出来、前向きに暮らしていたある日、彼がらみの無実の罪でアメリカ警察に捕まってしまった。
そこからが、よくぞ耐えられたという体験をしながら、日本人の誇りを持って刑期を終えるまでの体験がリアルに描かれていて、グイグイグイと引き込まれて行きました。何も手につかないで一日を、本に没頭できたこと、友人に感謝です。
色々と知らない事が世の中には多すぎる、こんな世界は体験談しか描けないと、単純に感動です。
景の服役中、日本語を教えたり、ピアノを教えたり、カウンセリングをしたり、売店で働いたり、この若い女性の強さに感嘆しました。
放し飼いのような牢獄が暮らしようでこんな風に、仲間を導き、心穏やかに観察し、事実は小説より奇なりです。
一度読んでみて下さいね。