玄関チャイムが挨拶交わす小雪舞う

ピンポンと玄関がなって「・・・奥様、今日で配送センターを辞めます。ひと言御礼にあがりました・・・」「何で又、わたしに礼やなんて・・・」と首をかしげながら出て見ると、もう70に近いシワだらけの、よく見かける配送センターの方。「???・・・」
「実はいつこちらへ配達に来させていただいてもみなさまで作られた花がきれいで潤いがあって、それにいつもお元気ですかと声をかけていただいたので、この職を辞める時にはひと言ご挨拶をと思っていました。有難うございました」
参りました。嬉しかった。オットセイとそう変わらない年齢で、吹けば飛ぶような華奢な身体で夏も冬も重い荷物を配達に明け暮れていた方。わざわざ、訪ねて来てこんな事をさらっと言って下さる、ホンに照れてしまいました。「ゆうパックと宅配業に配送センターは負けました」とおっしゃる。
「あんたに気があるんじゃないか」と誰かは言うけどそんな次元の低い事ではおまへん!。