在宅日夕食5時の優良児

「昼も夕食もオカアチャンといっしょでええなあ、なッ」
と目が笑っているテーブルの向こうの彼。
「美味しいね、それにしても5時とは早過ぎるんじゃないの?」

いつも5時から、オードブルで一杯の時間。
「いそがんでええよ、待ちながら飲んでるだけだから」

待たれていると気になるから、出かける日は朝からほとんど全ての下準備をしてでかける。家にいる日は、午後からそのほとんどをしてしまう。
そして一緒におしゃべりタイム。

その昔ほとんどが聞き役が多かったなあ。
私が喋ると、「起承転結がなってない」「その日本語の使い方がなってない、辞書で調べようか」から、「横文字がどうのこうの・・・」「人のことは言うな」など、こうるさいところがあって、食事もまずくなってプイと早めに切り上げて片付けなど始めたものだった。

彼の退職を機に私が出歩く事が多くなってから、一人で5時の食事が続き、今日のように家にいると、満面の笑みで杯を傾ける・・・。
歳ですなあ、二人。
よくここまでもちましたネ二人。
あとしばらくよろしくね二人。