見学をさせて下さいこの句会

いつもは20数年にもなるという私たちの会を起こされた方の指導の元で頑張っているのですが、別の先生の元に句友と二人で見学に寄せていただきました。
自分の体は癌で犯されながら、抗がん剤投与という試練もたえてその会を支えていらっしゃる信念の方です。
この方とは、舅からの因縁のようなもので、出会うたんびに「その節はお世話さまになったそうでと頭を下げておきます。

大病院の待合室舅と姑は仲良く出掛けていたそうです。
その横で必死に指を折ってノートにメモをしている男性
「何してますのや」
「575を並べて川柳を作ってます、川柳とは・・・・」
川柳入門の手ほどきを受けた舅は、その後早速指を折り始め川柳を作り始めました。
介護に通っていた私にも、即つくるようにと命令が下り、食事作りの合間に575の指を折って作ったものです。
その方の所属されている会報を取り寄せては、熱心に投句も始めました。
そしてかの紳士に、
「載っていたのは2句、何で他の4句は載らなかったか説明をして教えて下さい」
他の方に指導もされていた高名な方です、忙しいでしょうに、電話での個人指導を無理ヤリしてもらっていたようなものです。
でもただの一度も断られたことがなく舅自身偉い先生だと褒めていました。
舅を見送った後、私が別の川柳の会に所属するようになった頃、お世話になった方と同じ苗字の川柳作家の若い方がお客さまとして見えました。
聞いてびっくり、舅がお世話になっていた方の息子さんとの事、お亡くなりになられてから川柳を作り始めたと言われていました。
舅の事を言って、
「なくなる少し前、辞世の句を作るくらいはまり込んだのもです、その節は有難うございました」
そんな縁があったのです。

今日から時々お邪魔して別の空気を吸ってみたいと、この先生の会見学と相成ったのでした。