空家になったちちははが住んだ家

空家になっていたオットセイの父母の家に3年余り入居していた方が、引越しをされ、又しても空家になった。
頼んでいる住宅管理会社の人とのその後の打ち合わせのために久しぶりに、がらんとした部屋へと足を運んだオットセイ。
古くなった・・・借り手がつくかどうか・・・風呂のいたみ具合は相当やな・・・台所も水周りが・・・。などと帰ってきてからだいぶこぼしている。でも売るのはしないそうだから、又管理会社の人に任せッきりになるだろうと思う。
私はこの家での父母との会話が懐かしい。介護と言う名で通った20分という距離も懐かしい。本好きだった舅に読まされた戦前のこむずかしい本、新刊書を取り寄せてでも読む舅でもあった。川柳の楽しみを教えてくれた舅、よく投稿もしていたなあ。朝日新聞の声欄に投書して没になったら電話をしてなんでかなと確かめていたっけ。
いろいろあったあの家が懐かしい。
物置にしたいといったら「あほか」とオットセイから一喝された。