もういくつ寝ると来るのかと新年を待ちわびた幼い日、母が木のみかん箱に私たち姉妹を座らせておかっぱ頭に散髪してくれた。終わるや否や近所の子らを誘って遊びの輪に入り、一寸誇らしげに髪を撫でて見せて、自慢げに吹聴したものだった。
先日から散髪に行ったオットセイは、時々、「その頭で新年を迎える気ィか、ウチの母親はなんか言うと髪結いさんに行ったもんやで、パーマでもいっといでや」といってじろじろと私のペチャンコ頭を眺める。「あのね、今は混んでるのよ、またすいてから行くからね」と言っていた。
今日意を決して（というか暇だったので）８時半にでかけると、もう２〜３人並んでいて、それも頭を染めてパーマをあてる人たちだった。そしてしばらくすると満員。皆、正月を意識してきれいに染めてあてて大変なんだなあ。
カットだけでなくパーマをあてるとボリューム感が出てほっとする。
ああ部分かつらがほしい。
