跳んだ転んだ滑ってこけた自転車

早朝6時半、頼まれていたペットポトルのふたがたくさんたまったので、それを友人宅の玄関口まで持って行こうと雨上がりの緑道をひた走りました。
いつもなら彼とウオーキングをしている時間なのに寝過ごしたので彼と歩くのはやめて、時間の有効活用だとばかりに、歩いて40分の友人宅へと自転車で飛びだしたのでした。(このニュータウンは山を開発したのか、坂の多いことこの上なし、でも緑がかすかに萌えはじめた緑道はひときわ好きな場所で、その先には梅林もあるのでよく歩きます)。
折しも小雨があがった雨の緑道・・・散歩中の人を避けながら飛ばして飛ばして、もう少しで大きな道にたどり着くという手前の下り坂、おばあさんが犬を連れて道の真ん中に、思わず込めた両腕のブレーキを急カーブのところでかけたものだから、あわよくばおばあさんと犬をひくところの手前でもんどりうって転びました。
「いたいっ、」
頭を打ち、太ももを打ち、打ち身あちこち、そして自転車のハンドルはそっぽを向いて哀れなこと。
そこへおばあちゃん
「気をつけなはれや、雨上がりの坂道や、歩くのが健康によろしいで」
あなたのせいで、急に止まったんですよ、道の真ん中を歩かないでと言いたかったのにやめました。ここは人の歩く緑道ではありました。


ハンドルがあっちむきこっちむきしているのでまっすぐ進まない、泣きそうになりながら手押ししながらとぼとぼ・・・ふと思いついた父の姿、自転車のハンドルを直すのにタイヤにまたがって、ハンドルを持ってえいやっと元に戻していた姿です。
やってみました、痛い腕をかばいながら、少しずつ回すとどうにか戻ってくれました。
友人宅の玄関まで届けて帰宅。
太ももをなんだかぬるいものがさわるので、ズボンをおろしてみてびっくり、ズボンは破れていないのにタイツは破れて赤い血が出ていたのです。
ハンドルを握った手はねじれて突き指状態・・・。
この情けない状態を、彼は優しく?言いました。
「自転車のハンドル動かしたんなら、また締め直しとこうかな」。