ウオーキング紅葉踏み分け朝の道

朝の早い私たちは、5時半にはお互いの部屋から挨拶を交わす。
そして、いつもと同じ時間に、彼が洗濯器を回し、私は花クラブへ。
昔の桃太郎のはなしでは、おじいさんが山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、行くのだったっけ、少し話が違っているけどま、いいか、これが私たち。
草取りもそこそこに、ウオーキングへ出かけた彼の背中を追いかけて、公園を歩く。
たぬきも住み着いているという池のほとりはすっかり冬支度、桜並木の葉はもうすでに病葉となって、地をおおい、芝生も草紅葉となって淋しい風情。
そんな中、公園を抜けるとメタセコイヤの木々のそびえる、緑道へ出ます。
ああ、ここはいつ来てもいい、春も好きだけど、この季節が大好き。
あ、あそこを曲がったのは彼です。
追いかけなくっちゃあ。
大きな背中に老いが漂ってき始めています。
早く追いつこうっと。