茫然自失明日の記億が問いかける

明日の記憶

明日の記憶

娘から送られてきた「明日の記億」を合い間合い間に読んでいたが、終盤を一気に読み終えてから眠れなかった。
母が、姑が、80才に亡くなる寸前になってから、痴呆が出始めた。家族の言い知れない悲しさをまるで知らぬげに可愛くまるで童になるように、老いぼれそして身罷って行った。私は、どうなるかしら・・・。この物忘れは・・・この失敗は・・・この記憶力の低下は・・・。本を読んでいく毎に不安は募り、母や姑の顔が浮かんで消えた。
朝「おっは!」と元気よくオットセイと挨拶を交わしたら、悩んだこともけろっとして又ごくごく普通の一日が始まっていた。ああ、今をしっかり生きなくっては。