節分会心の鬼がまといつく

厄払いに恵方(南南東)に向って巻き寿司をかぶりつくといいとか、こういうことになると、止まらない性格・・・毎年のこと、やるっきゃないと浮き足だって、朝から巻き寿司の準備におおわらわ。
厚焼き玉子、穴子、干し椎茸、干瓢、三つ葉ごぼう・・・。
大豆の五目煮を炊き、菜花との椎茸和えなども、準備しました。
先日きょうだい会で長兄が
「昔から母親の巻き寿司の通りに巻いている、節分には孫や子も食べに来るから忙しい、あのごぼうの味はたまらんなあ」
私も母の味を大事にしてきたつもりなのにごぼうは入れたことがなかった。今日は細いごぼうを少し甘めの味に炊き上げて巻いてみました。
「うっ、これだわ、母の味に一段と近付いた、美味しいでしょ」、
オットセイに言うと、
ごぼうが勝ちすぎる、これはおふくろは入れたことがない、げす口だなあ」
そうか思い出した、新婚時代から、姑が巻いてくれる物を懸命に覚えていたので母の味は彼方の彼方・・・彼の味にとしおらしい自分だったのだ・・・。
これからは、ごぼうを入れるからネ。
もやもやした心で小さく鬼が笑っている。