おやおやここにもホームレス

朝から、公園を通り、池を左手に見ながら、近所の美容院に行ってすっきりした。公園を抜けて帰る途中、わがマンションの敷地内に小高い小山がある。春にはわらび、初夏には山百合、秋は萩やススキ、手を加えていない雑木林は子供たちの格好の遊び場でもあった。藤棚の方を行くと、いつもと違う獣道のような真新しい道がついている。ここを行くと我が家への近道になったのかもしれないと、少し登ると、あれ?こんなところに青いテント、洗濯干し場まで作ってある。途端に怖くなり一目散で引き返し、いつもの道を小走りに帰り、理事をしている役員に電話をする。それッとばかり定年を終えた理事三人から案内を頼まれ、今きた道を案内する。〔これこれ、おきなさい、ここは、わが敷地テントの撤去をしてすぐさま出て行って下さい。〕と3人に言われ、それはそれは汚れたホームレス氏は〔一両日中には移動いたします〕と答えすんなり事は収まった。夕方理事の一人が見に行ったら、テントはなく、暖を取っていたダンボールだけが残っていたそうな。霜が降りた、寒い寒い春の冬日のことでした。
今、戦争が起きたとする。どれだけの難民が、テントすらなくさまようかと思うとたまらない。