ママレード2キロを4回皮きざむ

退職をするオットセイが買った物の中で、5本の包丁は見事によく切れる。タンスの中にしまいこまれた包丁、その中でも便利なのは《菜切り包丁》。今日は特にお許しを得て、ぴかぴかに砥がれた堺刃物を、ママレードのために使うことにする。《使い終わったらふいて、この油紙に包んでくれや》、《手を切るなや》、《かたいモンに当てるなよ、刃が折れる》などなどしちめんどくさい注意をうけながら・・・。
まずは、2キロを計って1単位とする。果肉を出して、皮を切る切る切る。①セット切り終わるまで、30〜40分近くかかる。それから3時間ほど水につけてあくを出す。その間に又2キロを計って、切る切る切る。他のことをしている間に3時間はあっという間。煮続けること1時間、その間に2キロを計って切り切る切る。つけて3時間、切る、煮る。
出来上がりは、消毒するためにビンを煮沸して、ジャムを詰め、また詰めたビンを煮沸して、20分。一日が暮れた。
夜、包丁の点検をしているオットセイ、《今回は刃こぼれがないな、たんすにしまってくれるか》
明日も、私のママレード作りはえんえんと続く。これは、春の私の大イベント、これがすまないとはじまらない。ほとんどは、《差し上げる顔あれこれとママレード》というわけでほとんどはお嫁入りしてしまうのだけれど。