かんぴょうの味の素朴が懐かしい

ごぼうと人参をうす揚げで巻き、それをかんぴょうで結んで煮込んだ料理は懐かしい母の記憶。
今日は、そのかんぴょうでごぼうや人参とうなぎを巻いて薄口の味で煮込んだら、よそ行きの顔の煮物になりました。
それを一品に加えて、来てくれた華やいだ若いグループの人とおせちにむく献立を8品作って、会食。
このかんぴょう煮は、その昔法事の席で、つややかな肌をしてお酒をよく飲む話し好きのお坊さんから聞いた精進料理でした。うなぎは追加しましたが。
その時かんぴょうは夕顔を干した物と初めて聞き、いつか夕顔そのものを食べたいと念じていましたら、東北の旅先で売っていて、それから大好きになりました。まるで冬瓜と同じ色、同じ形をしていて、歯ごたえが少し夕顔の方がやさしいと思います。味もまったりとしていて美味しく、この味がこうなるのかとかんぴょうを見ていて不思議です。大好きな味です。