味付けは任せておけと鍋奉行

涼しくなったし土瓶蒸しでもしょうかと、ウオーキングがてら、魚屋さんを覗いたら落ちはもが手に入りました。ヤッター、この時期に残り物とは言え、嬉しくなって三つ葉や松茸を探しましたが、松茸がありません。なんでなんで、どうしてなんよと、きのこを一杯買い込んで、はもの水炊き鍋にでもするつもりで帰宅しました。
そこで、鍋奉行から、「待ったー」がかかりました。
今日は、「おふくろの味で、はもすきにする」と。
出し汁4、醤油2、みりん2、砂糖少々の割り下をおもむろに作り、鉄鍋に張り準備OK。
「冷蔵庫の野菜は何でも入れていいよ」。家来は野菜を洗います、切ります、盛付けます。
菜園の水菜間引き菜の初収穫、白菜の間引き菜、大根人参の間引き菜と細い根菜、玉葱、きのこ、三つ葉、キャベツにごぼう、コンニャク茹でて、豆腐がないので厚揚げ、麩と少しずつかごに並べると結構な量。
鍋に野菜を入れる時もはもを入れるタイミングも食べる時も、号令がかかります。「いいよ、食べてや」。
野菜からの水分で思ったよりも、醤油辛さはなく、はもの濃厚な味が至福の時を運びます。
「よう食べるなあ・・・」「もっと噛み締めて食べたらどないや」
言われながらも秋の夜、鍋のひととき暮れました。