象の背中が涙のままに消えていく

友達から推奨のあった本だったので絶対読みたいからと、図書館に予約して1年近くかかって40人の予約人数をクリアしていよいよ我が家に。
秋元康氏のこの本を一気に読み終えました。そして時々はおいおいと泣きじゃくりながら、読み終えて茫然としています。
そう言えば姑はこの主人公と同じ肺ガンだった・・・。少しまだらの認知症もかかっていたから、主人公のように、残せる言葉もなかったけれど、読み終えて線引きのある命を目の前にして多くの遺書を残せた死に方もいいかなと思いました。命あるものは必ず訪れる死、キチンと伝える言葉を愛する人に伝える事が出来たら、どんなにいいかと。
それにしても、まるでそこに映像があるように、ぐんぐんと寝ないで読み進めることが出来る本の素晴らしさに久しぶりに出会いました。

象の背中

象の背中