菜園が運ぶ二人の幸の種

 もうすぐ、90歳に手が届くという、10年生まれの夫が、ひたすらに生き生きと燃えています。その夫にもコロナの怖さがあるようで、

「今度の旅は何処にするかな、いややめとこか」

と珍しくおとなしくしています。

ところが、じっとしているのが嫌いで、

「スーパーに行ってきたろか!」

と買い出しに。

空いてる時間じっとしているのが嫌いで家庭菜園にいるに限るとばかりに、日焼けの顔に笑み一杯で出かけていきます。

草取りなど手伝ってほしい時は、私の様子をうかがいながら頼んできますので、私も、自然相手のことが好きなのでルンルンと付き合います。

なんと平和なことか、今まで忙しく趣味のこととはいえ、あれやこれやとマイプランをこなすばかりだった私、コロナが流行っているのが怖いのは私も同じで家にいる私に菜園で作った野菜を運んでくれる夫のことを感謝するのに手伝いもろくにせず・・・。

これから、手伝うからね、趣味のドライブにも付き合うからね。