雨の午後もうテーブルが一人酒

午前中は、玉葱を植えるための畦作りに活躍していた彼が、遅い昼寝から目覚めた途端、「なあ、なんかないか・・・」。
ワカサギの南蛮漬けをはじめたばかりで何もない、菜の花の間引き菜なら茹でてあるわよ菊と和えるからまってて、もうすぐ冬瓜のあんかけも出来るわよの言葉を聞かずに、
「そうだ、人参葉を取ってきたんだった、ナムルを頼むわ」
結局、野菜ばかりの食事をそろえている間に、自分でサーモンやハムや塩辛などを出して食前酒をはじめたオットセイ・・・。
一人で雨音を聞きながら、私の背に向って、あれやこれやと、自分の趣味のグループの話をしている・・・ほとんど自慢話。相槌を打ちながら、いつも日が暮れるまで畑仕事をする彼に・・・のんびりと雨もいいね、ゆっくり菜園が休めるもんね、ご苦労さん・・・まあ飲みねえ食いねえという気になりました。