ふるさとが広がる木の芽の佃煮


兄から宅配便、いかなごを送った百均のタッパが2つ、その中に遠慮がちに入っていた木の芽の葉の佃煮。
母の得意料理だった。
庭先の木の芽を若いうちにむしって、鍋に入れて佃煮にしていた、たくさんの量が瞬く間にかさ低くなり、出来上がりはいつもほんの少し。
その香りや、美味しさは忘れられない。
今日、その香りが届きました。
ほんの少しだけど兄も母が炊いた時のように少しになったそのうちの少しを香りと共に荷物にしてくれた…そう思うだけでなんだか涙が出てきて、たまらなかった。
昨年も兄の手作りが届いた、
「お義姉さんは作らないの、料理はしないの?」
「もうそろそろ二人とも80歳になろうとしてるし、年やから、出来る方が頑張って作らないと飢え死にするがな」
お礼のおりの電話にこたえていた。
ご馳走をありがとうと気持ちをメール便で送ると写真を撮ったオット、やはり酒はモデルに入っています。